第58章 報いを受ける

南坂海乃は内心で「まずい」と叫び、足裏の痛みなど構っていられず、くるりと身を翻してテラスから飛び降りて逃げようとした。

だが、林田英治のボディーガードの反応は異様に速い。彼女が手すりを越える前に、黒服の大男が二人、左右から突進してきて、肩をがっちりと掴み上げた。

「放して!」

南坂海乃が必死に暴れるも、乱暴に個室へ引きずり込まれる。次の瞬間、頭をぐいっと押さえつけられ、勢いよく床に叩きつけられた。林田英治の足元に。

「よう。誰かと思ったら」

林田英治は上から見下ろし、びしょ濡れで無様な南坂海乃を眺めた。驚きが一瞬だけ目をよぎり、すぐに愉快そうな笑みへ変わる。

「これはこれは……故...

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